汚れが床につきにくくなり、お手入れも簡単になるなど、フロアコーティングはフローリング保護の手段としてポピュラーなものとなっています。耐用年数や耐性などの機能面はもちろん大事ですが、それと同じくらい重視したいのが木目や色調に合わせたフロアコーティングを選ぶことです。フローリングは自然な木目の質感がとても魅力的な床材であり、洋風建築はもちろん、和風建築の住宅においても近年は広く用いられています。この木目の質感を損なわないようなコーティング材を選ぶことで、美観を損なうことなく長くフローリングの機能を維持できます。
木目や色調に合わせてコーティング材を選ぶコツとして、艶色を知っておくことが重要です。艶色とは、コーティング剤が塗布されて硬化した後に出てくるコーティング表面の艶の色のことです。実はコーティング剤は塗布前は透明な色をしているものが多く、塗布後の効果の際に本来の艶色が出る特性があります。このため艶色は必ず仕上がったフロアコーティングの見本で一度確認をしておくのが理想です。
艶色には光沢度も含めて様々なものがあり、フローリングの木目と色調、部屋の用途などに合わせて選ぶのが良いでしょう。例えば客間のフローリングに施工するフロアコーティングならば、艶色は木目の質感をそのまま出す透明か、落ち着いた雰囲気を出すためにやや色のついたコーティング剤がお勧めです。光沢度も低いものを選ぶことで、フロアコーティング後も過度に光沢が出ずに、部屋の雰囲気を壊さずに済みます。
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